Gather-Tech.info #145: 昇格理由をオープンにすることの効果
#145です。
先週は新元号である「令和」が発表されました。それに伴い「令」の文字コードがUnicodeに2つある問題が話題になっていました。大きな問題にはならなそうですが知っておいてもよいかと思います。
- 新元号「令和」と文字コード(主にUnicode)の問題 : Togetter
- 新元号 令和(れいわ)の文字コードについて : Qiita
- Unicodeの基本から解説。新元号「令和」の「令」がUnicodeに2つある理由 : cod-log
今週のイチオシ
グレードイメージ具体化のため昇格理由を公開する : Speaker Deck
役割グレードに期待される具体的な行動やスキルが分からないという要望に対してとったアクションについて。昇格理由を全社公開して事例を積み上げていく。評価者のスキルアップにも繋がる。
ここに書かれているグレードのような制度を導入している企業の多くでは、定義されている内容の抽象度が高いことが多いと思います。人により軸はさまざまなので規定には抽象度を高くして書くのは真っ当だと思いますがイメージしにくいという問題があります。
それを解決するために、昇格理由を公開して事例を積み上げ、具体的な行動イメージを醸成していくというアプローチは素晴らしいと思いました。自分と近いことをやっている人が評価された理由を知れるので行動イメージを作れますし、昇格する=会社が評価したということなので今社内で必要とされているスキルの把握にもなり、さまざまな効果がありそうです。
ニュース
Django 2.2 released : Django
Django 2.2がリリース。LTSなので今後3年間はセキュリティパッチ等が提供される。
Android Security & Privacy Year in Review 2018: Keeping two billion users, and their data, safe and sound : Google Online Security Blog
Googleが2018年のAndroidのセキュリティとプライバシーに関するレポートを発表。userが意図しない広告クリックを誘発させるアプリが増加、Google Play Protectにより有害アプリのインストール割合は減っているなど。
Visual Studio 2019: Code faster. Work smarter. Create the future. : The Visual Studio Blog
Visual Studio 2019が正式リリース。コーディング支援機能のIntellCode、コードシェア機能のLive Shareなどが正式版に。
アーティクル
How to Structure Code Repositories: Multi, Mono, or Organic?
モノレポでいくかマルチレポジトリのどちらを採用するかの選択基準について。リポジトリごとの共通モジュールなどがどれくらいあるか、逆に異なる技術がどれくらいあるか、サービスの変更頻度がどれくらいあるかなど。
Productivity Isn’t About Time Management. It’s About Attention Management. - The New York Times
生産性を上げたいのなら時間管理ではなくAttention管理に注目しましょうという話。面白い仕事の後に刺激的な仕事を報酬として行うなど「いつ、どういった順序」でタスクを行うかに着目する。attention residueを意識する。
Reducing Notification Permission Prompt Spam in Firefox : Firefox Nightly News
Firefoxで行っているWeb Pushの通知がウザい問題に対する実験について。アドレスバーにiconを出して明示的にクリックさせるなど。
ネイティブアプリで OAuth 2.0 を安全に使うための OAuth 拡張 : OPTiM TECH BLOG
ネイティブアプリにおけるOAuth 2.0の認可コード横取り攻撃について。Custom URL SchemeをRedirect URIに用いる場合の欠陥、これを防ぐためのOAuth PKCEについて。
Microservicesでなぜ作るのか : An Epicurean
Microservicesについて。なぜMicroservicesで作るのか、ドメイン分割の変遷の話、メリットとアーキテクチャ、クラウドベンダ選定の話などが書かれている。
Introducing Time Travel Debugging for Visual Studio Enterprise 2019 : The Visual Studio Blog
Visual Studio Enterprise 2019で使えるTime Travel Debugging機能について。Azure VMで動かしたものをソースコードレベルで再生できる。
Why Rainforest QA Moved from Heroku to Google Kubernetes Engine
アプリをHerokuからGKEに移行した話。なぜ移行を検討したのか、ECS、EKSなど他サービスと比べなぜGKEを選んだかなどが書かれている。移行の主な要因はスケーラビリティ、セキュリティ、コスト。
スライド、ビデオ
リーダーとつきあうための冴えたやりかた / Managing Your Leader : Speaker Deck
リーダーとの付き合い方について。リーダーの役割を理解する、リーダーのタイプを理解する、1on1を受ける側の工夫点などが書かれている。
What do you want to test with UI Test : Speaker Deck
UIテストについて認識を合わせましょうという資料。何をテストしたいのか(UIに対してテストしたい、UIを伴うテストをしたい)、いつUIテストをするのかなど。
帰ってきた!平成最後のオレオレフレームワークの作り方 : Speaker Deck
オレオレフレームワークをなぜ作ってしまうのか、作るときの心構えなどがまとめられている。
[2019/03/30] チームの共有(第24回 Office 365 勉強会 登壇) : Speaker Deck
ビジネスチャットの導入に成功していると感じる点とメリット、導入後の課題、やめたほうがよいことなどが書かれている。
ツール、ライブラリ
intika/Librefox: Librefox: GitHub
Firefoxにプライバシーやセキュリティ関連の設定やAdd-onを追加したもの。forkではないのでFirefox本体は最新に更新していける。
intuit/Ignite: GitHub
markdownで書ける静的サイトジェネレーター。mkdocksみたいな感じ。
Vugu: A modern UI library for Go+WebAssembly
Go + WebAssemblyなWeb UIライブラリー。
google/gts: GitHub
Google製のTypeScriptのフォーマッター、リンター。
codex-team/editor.js: GitHub
JavaScriptのブロックスタイルエディターライブラリ。エディタに入力した内容はJSONで出力できる。
mprove-io/mprove: GitHub
オープンソースのBIツール。データソースはBigQueryを使う。
サービス、アプリ
Checkly : API monitoring and Site Transaction Monitoring for DevOps Teams
Web API監視、サイトの見た目の監視ができるサービス。見た目の監視はPuppeteerを利用。
LegalForce - AIによる契約書レビュー支援サービス
契約書に不利な条文がないかなどのレビューをしてくれるサービス。100,000 円/月から。
How much money do Software Engineers actually make?
サンフランシスコ、ニューヨーク、シアトルのソフトウエアエンジニアの給与データ、募集中のポジションが見られるサイト。
Awesome Design Tools
デザイン関連ツールのまとめサイト。